S&P500の買い方で悩んでいる投資初心者の方へ。
S&P500の買い方は、「ネット証券でNISA口座を開く→低コストのインデックス投信を選ぶ→積立設定する」の3つだけです。難しいのは手順ではなく、「どの商品を選ぶか」です。
筆者は2022年、2023年に、対面証券でS&P500をベンチマークとするアクティブファンドを買いました。結果は約2倍。それでも、同じ期間にS&P500のインデックス投信を買っていれば、さらに22〜29ポイント多く増えていました。
この記事では、SBI証券と楽天証券での具体的な買い方と、その差を実数で示す比較表を紹介します。
この記事で分かること
- S&P500はどこで、どの商品で買うか
- SBI証券・楽天証券での積立設定の手順
- アクティブファンドとインデックスの実際の差(筆者の実績)
✅ 筆者の実際の保有状況です。(※2026.06.19更新)

2022年と2023年に旧NISAで購入し、2026年6月時点での評価益はご覧のとおり倍増です。私が選んだのは手数料の高い「アクティブファンド」でした。(ベンチマークS&P500株価指数)それでもこの成績です。だからこそ、これから始める方には「より低コストなインデックスファンド」をおすすめする——その理由を、コラムでは実体験を交えてお伝えします。
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結論:S&P500の買い方は3ステップ
S&P500は、ネット証券のNISA口座で、信託報酬0.1%未満のインデックス投信を毎月積み立てて買うのが基本です。
- 証券口座とNISA口座を開く:SBI証券や楽天証券なら、スマホの本人確認で申し込めます。総合口座と同時にNISA口座も申し込みます。
- S&P500のインデックス投信を選ぶ:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)など、購入時手数料が無料で信託報酬が安い商品を選びます。
- つみたて投資枠で積立設定する:毎月の金額、積立日、支払方法(クレカ・銀行)を決めれば、あとは自動で買い付けられます。
手順そのものはどのネット証券もほぼ同じです。差が出るのは「商品のコスト」と「ポイント還元」です。
S&P500はどこで買う? 主要ファンドの比較
S&P500は、ネット証券で「インデックス型投資信託」として買うのが最も手軽です。主要な3本は、いずれも信託報酬が年0.1%未満です。
下の画像は、主要なS&P500投信と、筆者が実際に買ったアクティブファンドのコストを並べたものです。信託報酬の桁が1つ違う点に注目してください。
| ファンド | 信託報酬(年率・税込) | 買える主な証券会社 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.08140%以内 | SBI、楽天、マネックス、松井など | 純資産が最大。迷ったらこれ |
| SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938% | SBI証券など | 米国ETF(VOO)経由で投資 |
| 楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド | 0.077% | 楽天証券 | 楽天証券専用 |
| (参考)筆者が買ったAB米国成長株投信B | 1.727% + 購入時手数料 最大3.30% | 野村証券など | S&P500をベンチマークとするアクティブ |
出典:eMAXIS Slim・SBI・Vの信託報酬、ABは野村証券「重要情報シート」。
インデックス投信と筆者が買ったアクティブファンドでは、年間コストに約20倍の差があります。100万円を持ち続けると、前者は年約800円、後者は年約17,000円かかります。後者はこれに加えて、買うたびに最大3.3%の手数料が引かれます。
SBI証券でのS&P500の買い方
SBI証券では、「投信」画面でファンドを検索し、「積立買付」からNISA(つみたて投資枠)を選んで設定します。
📣「積立買付」からNISA(つみたて投資枠)を選んで設定します。
- ログインし、メニューの「投信」を開く
- ファンド名(例:eMAXIS Slim 米国株式)で検索し、「積立買付」を押す
- 預り区分で「NISA(つみたて投資枠)」を選ぶ
- 決済方法(クレジットカード/銀行引き落とし/証券口座)、金額、コース(毎日・毎週・毎月など)を決める
- 内容を確認して設定を完了する
クレカ積立は三井住友カードなどが対象で、カードの種類によってポイント還元率が変わります。
楽天証券でのS&P500の買い方
楽天証券では、ファンドの詳細画面から「積立注文」を押し、NISAつみたて投資枠と楽天カード決済を選ぶだけです。
📣NISAつみたて投資枠と楽天カード決済を選ぶだけ。
- ログインし、「投資信託」からファンドを検索する
- ファンド詳細画面で「積立注文」を押す
- 口座区分で「NISAつみたて投資枠」を選ぶ
- 引落方法(楽天カードクレジット決済、楽天キャッシュなど)、金額、積立日を決める
- ポイント利用の有無を選び、注文を確定する
楽天証券なら、eMAXIS Slimに加えて、自社専用の「楽天・プラス・S&P500」も選べます。
| 比較項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 買える代表ファンド | eMAXIS Slim、SBI・V・S&P500 | eMAXIS Slim、楽天・プラス・S&P500 |
| クレカ積立 | 三井住友カードなど | 楽天カード |
| たまるポイント | Vポイントなど | 楽天ポイント |
| 向いている人 | 三井住友カードを使っている人 | 楽天市場や楽天カードを使っている人 |
運用成績は、どちらで同じファンドを買っても変わりません。普段使うカードとポイント経済圏で選んで問題ありません。2026年現在、ネット証券大手各社の売買手数料無料化は「当たり前」となっています。運用で差をつけられるポイントは、保有期間中に引かれ続ける「信託報酬(管理コスト)」の徹底した削減です。
S&P500の買い方|つみたて投資枠と成長投資枠
初心者は、まずつみたて投資枠(年120万円)を使います。余力があれば、成長投資枠(年240万円)でも同じファンドを買えます。
| 項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
|---|---|---|
| 年間の上限 | 120万円 | 240万円 |
| 買い方 | 積立のみ | 積立・一括どちらも可 |
| S&P500インデックス投信 | 買える | 買える |
| 生涯の非課税保有限度 | 合計1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで) | 左に同じ |
積立日と金額はどう決めるかについても、解説します。
実は、積立日は、いつにしても長期の成績はほとんど変わりません。給料日の直後など、引き落とし口座の残高が確実にある日を選びます。
「月初が安い」「毎日積立が有利」といった説は、数年単位で見ると差が小さく、再現性もありません。金額は「生活防衛資金を除いたうえで、毎月無理なく続けられる額」で決めます。途中で止めないことが、積立の効果を最も大きくします。
【実体験】アクティブファンドで買ったS&P500|インデックスとの差は?
筆者のNISA分は約2.1〜2.2倍になりました。ただし同じ期間にeMAXIS Slimを買っていれば、約2.4〜2.5倍でした。差は約22〜29ポイントです。
筆者が買ったのは「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」です。S&P500をベンチマークとするアクティブファンドで、旧NISAで買い、2026年7月に売却して利益を確定しました。
筆者のNISA分の実績と、同期間のS&P500インデックスの比較
旧NISAで買った2回分について、実際の売却結果と、同じ月にeMAXIS Slimを買っていた場合の増え方を比べました。どちらの回でも、インデックスの方が上回っています。
| 購入時期 | AB購入単価(手数料3.3%込) | AB実績(分配金込) | eMAXIS Slim 同期間(概算) | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年5月 | 43,115円 | +111.5% | +140.6% | 約−29pt |
| 2023年1月 | 41,277円 | +120.2% | +142〜149% | 約−22〜29pt |
計算条件:ABは2026年7月13日の売却単価89,724円と、保有中に受け取った分配金(税引前)の合計で算出。
eMAXIS Slimは購入月の月末基準価額(2022年5月18,669円、2022年12月18,035円〜2023年1月18,524円)から、2026年7月7日の44,920円までの変化。(日付が数日ずれるため概算値です。)
ファンド全体でも、どの期間でもS&P500に負けている
個人の買い時の運ではありません。運用会社の月次レポートでも、全期間でベンチマーク(S&P500、配当込み・円ベース)を下回っています。
運用会社が公表している期間別の成績です。1年から10年まで、どの期間を切り取っても指数との差がマイナスになっています。
| 期間(2026年6月末まで) | AB米国成長株投信B | S&P500(円ベース) | 差 |
|---|---|---|---|
| 1年 | +18.9% | +36.8% | −17.9pt |
| 3年 | +68.7% | +97.4% | −28.7pt |
| 5年 | +108.8% | +173.6% | −64.8pt |
| 10年 | +539.9% | +570.7% | −30.8pt |
出典:アライアンス・バーンスタイン「米国成長株投信 月次レポート(2026年6月30日現在)」。分配金再投資・信託報酬控除後。購入時手数料は含みません。
このファンドは「R&Iファンド大賞」を12年連続で受賞している優秀なアクティブファンドです。それでも、年1.727%の信託報酬を引いた後では、指数に勝てていません。「評価の高いアクティブなら指数を上回る」とは限らない、というのが筆者の結論です。
筆者の今のポートフォリオ(比率)
筆者は個別株中心の運用です。米国株の投信は、特定口座の残り分だけを保有しています。
筆者の総資産を区分ごとの比率で示します。金額は公開していません。米国株の投信は全体の約1割で、中心は国内の個別株です。
| 資産区分 | 総資産に占める比率 |
|---|---|
| 国内個別株(15銘柄) | 77.2% |
| 日本株投信(ノムラ・ジャパン・オープン) | 12.5% |
| 米国株投信(AB米国成長株投信B) | 10.1% |
| 現金 | 0.3% |
2026年9月18日時点。上位はインフォマート15.8%、伊藤忠商事9.9%、三菱商事9.6%、JT 9.6%。
個別株を分析する時間が取れる人なら、筆者のような配分もあり得ます。しかし「米国株は任せたい」という部分については、今から買うならインデックス一択だと考えています。
S&P500とは?米国を牽引する「勝ち残りの集合体」

S&P500は、米国の主要企業約500社で構成される株価指数です。採用銘柄は定期的に入れ替わり、その時代の主力企業が自動で組み入れられます。
- 時価総額、流動性、収益性などの基準で選ばれ、年4回見直される
- 上位はNVIDIA、Microsoft、Appleなどの大型テックで、指数全体の動きを大きく左右する
- 過去には、ITバブル崩壊やリーマン・ショックで大きく下落した後、最高値を更新してきた
- 注意点として、円で投資する場合は、為替の影響も受ける
S&P500の最大の強みは、四半期ごとに行われる銘柄入れ替えにあります。衰退企業は除外され、新たに台頭した成長企業(直近ではAI、量子コンピューティング、バイオテック等)が即座に採用されます。
投資家が何もしなくても、指数そのものが「常に最強の状態」を維持しようと自己進化し続けます。例えるなら、S&P500は、勉強のできるトップ集団の集まり。
元が優秀なので一時的に体調を崩しても、回復すれば再びポテンシャルを発揮してくれます。つまり、戦争や不景気で落ち込んでも、時間が経てば復活が期待できるのです。

S&P500銘柄の入れ替えについてサクッと。
頻度:四半期(年4回)
基準:財務が健全、時価総額が大きい、流動性が高い米国企業
背景:常に時代の主力産業に入れ替わるため、長期投資に最適
参照:米国 – S&P 500 トップ10構成要素 – 時価総額、収益、利益シェア |マクロミクロ
S&P500の実績|歴史が証明する「年率10%」の底力


S&P500をポートフォリオの中核に据えるべき最大の理由は、理論や予測ではなく、過去の歴史が証明する圧倒的な実績です。過去には、ブラックマンデー、ITバブル崩壊、リーマン・ショック、そしてパンデミックなどの大きなショックがありました。
これら数々の未曾有の危機を乗り越え、S&P500は暴落のたびに力強く回復し、最高値を更新してきた実績があります。過去数十年の平均リターンは年率約10%前後を維持。15年以上の長期保有において元本割れが発生したケースは過去一度もありません。
S&P500の買い方で必須となる「新NISA」の戦略的活用


S&P500の賢い買い方として、必ず意識したいのが「新NISA枠」の活用です。2026年、資産形成において「特定口座(課税)」で買う選択肢は、初心者にはほぼありません。「新NISA」における非課税メリットの最大化が、唯一にして最大のチート戦略です。
新NISA活用の3大メリット(2026年版)
| 特徴 | 内容 | 初心者へのメリット |
| 全額非課税 | 利益にかかる約20%の税金がゼロ。 | 複利効果が最大化される。 |
| 無期限運用 | 恒久的な非課税期間。 | 30年後の老後資金まで放置可能。 |
| 枠の再利用 | 売却すれば翌年に非課税枠が復活。 | ライフイベントに合わせた柔軟な運用。 |
2026年現在、各運用会社による「信託報酬引き下げ競争」の結果、S&P500連動型投信のコストは年率0.09%以下という、極限の低水準に達しています。
参照:長期・積立・分散投資とNISA制度|金融庁総合政策局 総合政策課



新NISAは「成長投資枠が240万円」「つみたて投資枠で120万円」年間利用できます。最大利用額は合算で1800万円。この枠を埋めるほどお得です。
S&P500の買い方|積立と一括、どちらがいい?


投資初心者を最も悩ませるのが「買うタイミング」です。しかし、2026年の不透明な市場環境下では、「タイミングを捨てた者が勝つ」というパラドックスが成立しています。
積み立て投資:精神的守備力の最大化
積み立て投資は、価格が高い時は少なく、暴落時は機械的に多く買う方法です。特に、下落局面では自動的に仕込み量が増加し、暴落すらも資産拡大の絶好機へ転換します。一度積立設定を済ませれば、相場のノイズに惑わされる危険も未然に防げます。
日々の値動きに一喜一憂せず、精神的余裕を生む点が最大の強みです。意外な事実ですが、プロの専門家でさえ、完璧な売買のタイミングを見極める予測は不可能。そうした厳しさの中で、感情を排除した継続的な投資は、長期間にわたる複利効果を最大限に引き出してくれるでしょう。
一括投資:数学的期待値の最大化と高いリスク
一括投資は、余剰資金を一度に全額投入する手法です。早期に全資金を市場へ投入し、複利効果を初日から最大化できます。長期的成長が前提の相場では、理論上この手法が最も優れたリターンをもたらします。強気相場では積立投資より、全額を運用に回す方が利益の積み上がりが圧倒的に早いはずです。
筆者は、「今が買い時だ」と自分で判断して、複数回に分けて買っていました。
ただし、行動経済学上の致命的リスクは決して無視できません。仮に投資直後に暴落が発生し、甚大な評価損を被れば、底値(損)で資産を投げ出す狼狽売りを招きかねません。大きな損害を負う危険性は極めて高まります。
【結論】初心者は「積立一択」
- 2026年は激しい相場環境
- 最優先は市場から退場しない姿勢
- 精神的安定と規律を保つ定額積立こそ成功への最短ルート



一括投資が理論上優れていても、なぜ初心者に積立が推奨されるのか。その最大の理由は「暴落時の精神的ダメージ」の差にあります。
S&P500の買い方における注意点|為替と金利【2026年】
円で買うS&P500は、株価と為替の2つで値動きします。
円安が進んだ今は、円高に振れたときの下落も想定しておきます。たとえば、2026年6月末までの5年間で、ドル円レートは約47%上昇(円安)しました(AB月次レポート)。円ベースのS&P500の上昇には、この円安分が含まれています。逆に円高が進めば、株価が変わらなくても評価額は下がります。
また、米国の長期金利は高い水準にあります。金利の上昇は、特に大型テックの株価にとって逆風になりやすい点も知っておきましょう。この2つは予測できないため、一度に買わずに時間を分ける積立が有効です。



円安による「高値掴み」の不安と、インフレによる「円の価値低下」
どちらが資産にマイナスなのかを検討しましょう。
S&P500の買い方に関するFAQ



一つずつ解説していきます。ぜひ、購入の参考に役立ててください。
- S&P500とオルカン、どちらを買うべき?
-
資金効率を最大化したいなら「S&P500」が最適解です。
オルカンは1本で世界中の企業へ分散投資でき、日本市場も含まれる優れた商品です。しかし構成比率の中身を紐解けば、全体の約6割強をアメリカ企業が占めています。米国市場が下落すれば、結局オルカンも連動して大きなダメージを受けます。オルカンの値動きは米国比率の高さゆえS&P500と連動しやすいのも事実です。「より広く分散したいならオルカン」「米国の成長に賭けたいならS&P500」と、リスク許容度で選ぶのが本筋です。
- S&P500を上回る利益を狙うアクティブファンドは買いですか?
-
初心者にはおすすめしません。 筆者の実体験と運用会社のデータの両方で、受賞歴のあるアクティブファンドでさえ、手数料を引いた後は指数に負けていました。
- 証券会社はネット型でも大丈夫なのか不安です。
-
全く問題ありません。むしろ対面型で買う行為は、手数料の搾取に直結します。
ネット証券(SBI証券や楽天証券など)は買付手数料が無料で、維持コストも極限まで抑えられています。どこの証券会社にするのか悩む方に向けて、解説記事を用意しているので、こちらご覧ください。
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- 今から始めても遅くない?
-
全く遅くありません。
いつが底かは誰にも分かりません。 時期を当てるより、早く始めて長く続けることが、結果を左右します。
S&P500の買い方|安いインデックス投信を、NISAで、積立で
ザクっとまとめると、このとおり。
- 買う場所:SBI証券か楽天証券。普段使うカードとポイントで選ぶ
- 買う商品:信託報酬0.1%未満のS&P500インデックス投信
- 買い方:NISAのつみたて投資枠で毎月積立
筆者は、手数料の高いアクティブファンドで約4年運用し、利益は出ました。それでも、インデックスとの差は22〜29ポイントありました。これから始める人は、最初から低コストのインデックスを選んでください。



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