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ワンルームマンション投資のからくりとは?表面利回りと実質の差を試算

ワンルームマンション投資のからくりとは?表面利回りと実質の差を試算

「利回り4.8%、家賃でローンを返せます」。
営業担当者にそう勧められて、数字だけで前向きになっていないでしょうか。

この記事では、ワンルームマンション投資のからくりを、表面利回りと実質利回りの差から試算します。
価格2,000万円・家賃月8万円の例では、管理費・修繕積立金・固定資産税・空室を引くと、利回りは2.86%まで下がります。
さらに金利2%・35年のローンを組むと、家賃だけでは返済を賄えません。
毎年約18万円を給与から補う計算です。
今回は、契約前に自分で確かめたい3つの数字と、価格の妥当性を別の目で見直す方法まで整理します。
対象は、これから購入を検討している会社員の方です。
ぜひワンルームマンション投資の参考にしてください。

ワンルーム投資のからくりは利回りの見せ方にある

ワンルームマンション投資のからくりは、広告に載る利回りが「表面利回り」である点にあります。表面利回りは、年間家賃を物件価格で割っただけの数字です。管理費も税金も空室も引かれていません。

実際に手元へ残るのは、費用を引いた「実質利回り」です。この差を知らないまま比べると、物件の良し悪しを読み違えます。

表面4.8%が実質2.86%に下がる試算

価格2,000万円、家賃月8万円の区分マンションで試算します。

項目年額前提
満室想定の年間家賃96万円月8万円×12か月
管理費・修繕積立金−18万円月1.5万円
管理委託料−4.8万円家賃の5%
固定資産税・都市計画税−8万円仮定
空室−8万円年1か月分
実質の年間収入57.2万円実質利回り2.86%

※筆者試算(2026年11月)。数値はすべて仮定で、物件ごとに異なります。税引前で、購入時の諸費用と所得税・住民税は含めていません。利回りを保証するものではありません。

表面利回りは4.8%、実質は2.86%です。差は約1.9ポイントで、年間にすると約38.8万円になります。

ローンを組むと年18万円の持ち出しになる例

同じ物件を、1,900万円(頭金100万円)、金利2%、35年、元利均等で借りたとします。月の返済額は約6.3万円、年では約75.5万円です。

実質の年間収入57.2万円との差は、年約18.3万円。毎年この額を給与から補う計算になります。返済のうち、初年度の約37.9万円は元本の返済で、負債が減る分です。ただし現金は出ていきます。

金利が上がる、家賃が下がる、空室が延びる。どれか1つでも起きれば、不足は広がります。

※筆者試算。金利2%・35年・元利均等は仮定です。変動金利の上昇や家賃の下落は反映していません。

持ち出しが続くと出口の価格も効いてくる

年約18.3万円の持ち出しが10年続くと、累計で約183万円です。区分マンションは築年数とともに価格が動くため、売却時に購入価格を下回ると、損失はさらに重なります。

購入価格が周辺の相場より高い場合は、特に差が出やすくなります。家賃の上昇や売却益で補えるケースもありますが、将来の値上がりや家賃の上昇は約束されていません。

だからこそ、買う前の価格の確認が重要です。購入後に変えられない項目は、価格と借入条件の2つだけだからです。

※筆者試算。家賃・金利・費用は一定の仮定で、売却価格は反映していません。

購入前に確認する3つの数字

ワンルーム投資のからくりに引っかからないために、見るべき数字は3つです。

  1. 実質利回り:管理費・修繕積立金・税金・空室を引いた数字を、自分で計算します。
  2. 年間の収支:ローン返済を引いたあとの、毎年の手出しを確かめます。
  3. 周辺の相場:同じエリア・築年の取引事例と、提示価格を比べます。

実質利回りの計算式は、(年間家賃−年間費用)÷(物件価格+購入時の諸費用)です。先ほどの例で諸費用を100万円と仮定すると、57.2万円÷2,100万円で2.72%まで下がります。広告の数字より、さらに低い水準です。

3つめの周辺相場は、売り手の資料だけでは確認しにくい項目です。レインズや公示価格などの公開情報で自分でも調べられますが、築年・階数・駅距離をそろえて比べる手間がかかります。

※筆者試算。諸費用100万円は仮定です。

契約前に価格と収支を別の目で確かめる

購入前に、物件価格と収支の妥当性を別の視点で確認する手段の一つが、無料のオンライン診断です。提案された物件を持ち込んで、収支の前提を見直せます。

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ワンルームマンション投資のよくある質問

ワンルーム投資は必ず損をしますか?

必ずではありません。ただし、表面利回りだけで判断すると、実質との差を見落とします。自分で収支を計算してから決めてください。

実質利回りは何%あれば十分ですか?

基準は人により異なります。ローン金利より低い場合は、毎年の持ち出しが出やすくなります。返済後の収支を必ず確認してください。

診断を受けると購入を勧められますか?

資料の範囲では、勧誘の有無は確認できていません。申込前に、公式ページの案内と面談の内容を確かめてください。

まとめ:からくりは数字の見せ方、確認は自分でできる

ワンルームマンション投資のからくりは、表面利回りの見せ方にあります。今回の例では、表面4.8%が実質2.86%に下がり、ローンを組むと年約18万円の持ち出しでした。購入前に、実質利回り・年間収支・周辺相場の3つを確かめてください。物件の価格に迷うときは、別の視点での診断も選択肢の一つです。

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この記事を書いた人

SADAのアバター SADA Active Investor & Web Content Director                            

SADA
・投資利益8桁を達成した個人投資家
・Webライター / ディレクター
・「keychron」認定インフルエンサー
・会社員としてマネジメント業務に従事

【投資スタイル】
コロナ禍の2020年6月より、知識ゼロから投資の世界へ。2021年にコア資産として「三菱商事」「伊藤忠商事」「JT」に集中投資しつつ、投資信託(日・米・印)で守りを固める。そこから得た利益で、グロース銘柄を買い集める「コア・サテライト戦略」を実行中。8桁の利益を出している。

【ビジネスの専門性】
26歳から民間企業に入社し、ルートセールスを経て営業事務課長へ昇進。総務・人事部でのISO立ち上げや人事考課システムの構築、営業部向けの売上分析など、企業のバックオフィスからフロントまで幅広い実務を経験。

特に自社がM&A(企業買収)された際は、リーダー職として基幹システムの統合責任者や2社間の業務調整に奔走した。こうした「現場のリアル」と「M&Aの当事者」としての過酷な経験が、現在の「決算書の数字から企業を理解する視点」の土台となっている。

【副業】
M&A後の過酷な労働環境(早朝から深夜までの27時間労働など)とコロナ禍を機に、「会社に依存しない生き方」を模索しWebライターとしての活動を開始。独学でスキルを磨き、現在ではリサーチから構成・編集・SEO対策までをワンストップでこなすディレクターとして活動中。

【ガジェットへの知見】
日々の膨大なテキスト入力やデータ分析を支えるため、キーボードをはじめとするガジェット選びには強いこだわりを持つ。
現在、世界中のキーボード愛好者から高く評価されている「keychron認定」インフルエンサー。

【趣味・ライフワーク】
1980年代からTHE ALFEEやTM NETWORKなどのライブに足を運び続ける熱狂的な音楽ファン。自身の人生経験と重ね合わせた熱量高いレビューも執筆している。
また、SNS運用の知見を活かし、実家の飲食店のInstagram運用(フォロワー2500人)を手掛けるなど、多角的な発信を続けている。

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